[副校長] 鏡
鏡
朝のルーティンのひとつに校舎2階流し場の鏡を拭く作業がある。最近の生徒はハンカチを持っていないのか、鏡は毎朝汚れている。曇っている鏡では、せっかくの笑顔も台無しだ。笑顔だけではない。落ち込んでいる時、汚れて曇った鏡では更に気分が滅入りそうだ。反対にピカピカの鏡ならば、滅入った気持ちも多少晴れるのではと思いながらの作業である。
「鏡は綺麗に磨いた方が良い」は掃除の鉄則。これは心の鏡も同じ。人は心の中に己の姿を映す鏡を持っている。心の中の鏡に日々向き合いながら、自身の心のあり様や立ち振る舞いを確認し、反省し改善して行くのだ。心の鏡は日々磨いておかないと、曇り汚れて行く自分の姿に気づかなくなる。誰かが磨いてくれることはない。日々自分で磨かなければならないのだ。また、心の鏡を磨き続ける者は、その姿と心に乱れがない。磨けば磨く程、謙虚さと自信が沸いてくる。
今朝も磨かれた鏡に映る自分は、1割り増し男前に見える(まだまだ謙虚さが足りないw)。今日も頑張ろうと元気が出る。一人でも多くの生徒が同じように前向きな気持ちになれたなら、校内の今日がもっと素敵な一日になる。磨かれた鏡に、たくさんのキラキラした笑顔が映って欲しい。
2018.4.28 副校長 伊坪 誠