2021年12月23日 / 最終更新日時 : 2021年12月28日 KASUMIHP [ 副校長 ]令和3年の終わりによせて 令和3年の終わりによせて 今年も、コロナ禍で様々な制約を強いられた一年となってしまいました。それでも、休み時間の廊下は毎日生徒達の明るい声と屈託のない笑顔が絶えませんでした。彼らを見ていると、還暦近いこっちまで元気になっ […]
2021年10月15日 / 最終更新日時 : 2021年10月20日 KASUMIHP [副校長] ある面接練習での出来事 ある面接練習での出来事 先日、就職試験を控える3年生から面接練習をして欲しいと頼まれた。訳あって一年生の途中で私学の全日制高校から転入してきた生徒である。転入相談の時に面談したのが私で、彼の良い面を信じ受け入れたものの、 […]
2021年9月15日 / 最終更新日時 : 2021年9月22日 KASUMIHP [副校長] 別れ 別れ 最後に見た相手の表情や最後に交わしたお互いの言葉が忘れられない事がある。それを思い出す度に心が温かくなるものならば良いのだが、時には胸が痛くなるような辛い記憶であることもある。特に今生の別れの場合は、相手との関係を […]
2021年9月4日 / 最終更新日時 : 2021年9月4日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第九話 最終話 題名「 」第九話 最終話 翼の生えた彼女か飛ぶ姿は、僕の心を駆り立てた。彼女に何としても追いつきたい、捕まえたい。そして、どうして翼が生えて僕の前を悠然と飛ぶのかの理由を知りたいという気持ちで一杯だった。その目的 […]
2021年9月4日 / 最終更新日時 : 2021年9月4日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第八話 題名「 」第八話 男はコーヒーを二つ注文すると、街の外で倒れていた僕を見つけた時の事を詳しく話してくれた。同時に、なぜ僕が傷だらけになりながらこの街に来たのかを、出逢ってから初めて僕に訊いてきた。そして僕が何者 […]
2021年9月3日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第七話 題名「 」第七話 誰かがいる気配がして、僕はそっと目を開けた。目の前には目力のある男性が一人、不安そうに僕をのぞき込んでいた。何歳くらいだろうか。顔には深い皺が刻まれているが、肌は艶やかで血色も良い。着ているジ […]
2021年8月27日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第六話 題名「 」第六話 道に倒れて気を失った僕は、幾つかの夢をみた。パンと見せ物を提供されて歓喜する古代ローマ市民と、それを眺め悦に入る政治家達。巨大石像建設の為の資材を無言で運ぶ人々と、鞭を持ち彼らを監視しているメソ […]
2021年8月26日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第五話 題名「 」第五話 鉄塔の街に近づくにつれ、沿道には村が増えてきた。それにともない僕が走るのを不思議そうに眺める見物人もどんどん増えてきた。立ち止まり僕を凝視する人もいれば、チラッとこちらに視線を向けただけで何事も […]
2021年8月25日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第四話 題名「 」第四話 翼を広げて空を舞う僕の彼女を追って、僕はオリンピック競技場を飛び出した。競技場から続く真っ直ぐな大通りを走ると、街を埋め尽くす多くの人々が僕を応援してくれた。手を高らかに挙げ声援を送る人、たなび […]
2021年8月12日 / 最終更新日時 : 2021年9月3日 KASUMIHP [副校長] 題名「 」第三話 題名「 」第三話 次の場面は太平洋戦争末期の日本、旧制中学校の校庭。夏なのだろうか、まだ一日が始まったばかりというのに、日差しが身体を容赦なく痛めつけている。僕は同級生と前後左右定規で測ったのではと思うほど綺麗な […]