[ 副校長 ] アイドル

アイドル

今から20年ほど前、その男性グループはデビューした。彼らを初めて観た時、衝撃が走った。あどけない顔で、まだぎこちない感じの彼らだが、他のグループとは明らかに違う。勢いがある・元気がある・華がある・・・。それだけでは無い、メンバー個々から感じられる人柄が個性的且つなんとも良いのである。彼らを知った途端に「自分もこのグループに入りたい!」なんて思ってしまった。現に当時の私は、茶の間や教室でその妄想を吐露していた。その度に家族や生徒達から顰蹙(ひんしゅく)をかった。女子生徒の中には、そう話す私に怖い目を向ける者もいた(笑・・・汗)。彼女たちの視線はごもっとも。冴えないおっさんが何を寝ぼけたこと言ってやがるって感じである。私が一瞬で大好きになってしまったグループの名は「嵐」。彼らのその後の大活躍については、語るまでもない。

マイカー通勤の私は、クルマでよく音楽を聴く。当然嵐の曲も聴く。彼らの曲で私のお気に入りは「感謝カンゲキ雨嵐」「Love So Sweet」「A. RA.SHI」「Happiness」「サクラ咲ケ」の5曲。どの曲も元気を貰えたり優しい気持ちになれたりと、心地が良いのだ。カラオケの採点はからきし悪いが歌が大好きな私は、常に頭の中を音楽が流れている。なので、この5曲は教師としての自分の頭にも何度も流れた。学校という生徒達の成長を願い応援する場にはとても良い曲だと思っている。

「嵐のメンバーになりたい」という当時の私の気持ちは、「このメンバーと共に居たい。彼らを応援したい。彼らの成長を見守り続けたい」という思いからであり、嵐ファンになった多くの人たちと同じ様な気持ちからだと思う。やはり人柄の良さは多くの共感者・応援者を生む。そして、一人の元気は別の誰かを元気にする。

先日の嵐の活動休止の発表には、驚かされた。しかし同時に、長きに渡り彼らが私たちに与えてくれたものの多さや、人が人を幸せにするとはどういうことなのかについても改めて考えさせられた。歌(主張)と人柄と立ち振る舞い・・・私たち個人レベルでも大いに参考としたい。

「彼ら5人の前途にサクラ 咲ケ!!」。小さな学校の小さな職員室からも祈らせて欲しい。

 

 

2019.1.30 副校長 伊坪 誠

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