[副校長] 11月の新入生

11月の新入生

ハローウインも終わり、街はいつもの平静を取り戻した。街路樹に目をやると、銀杏の葉がいつの間にか色付き始め、クリスマスの飾り付けが始まった所も出てきている。霞ヶ関高等学校でも、先日生徒会のメンバーが遅くまで残ってバラ園を中心に校舎の壁やフェンスにイルミネーションを取り付けてくれ、年末恒例の装いとなった。季節は確実に秋から冬へと変化し始めている。

この季節に本校では、たくさんの新入生を迎えた。いずれの生徒も他の高校から転学してきた者たちである。転学の理由は人それぞれであるが、本校の生徒となるまでの間たくさんの葛藤や辛い事・苦しい事がそれぞれの胸の内にあったのではないだろうか。

それは本人だけでなく、各家庭の保護者の方々も同じだと思う。我が子とどう過ごして行けば良いか。誰にどう支援を受ければ良いのか。どのように将来の道を見つけてゆくのか。不安や焦りを感じた期間を過ごしていたに違いない。しかし、今何かが動き始めた。この選択が正かったか否かの答えは直ぐには出ないかもしれない。しかし、それぞれの未来に向けて自らが動きだした事は確かな事実である。保護者の皆様には、まずはこの事実を大切にし、温かく見守ってほしい。また、生徒諸君には、今ここにある変化を楽しんで欲しいと願う。楽しみながも、この変化がゆっくり・じっくりと自分にとってプラスになるように取り組んで欲しい。

未来なんて誰にも分からない。分からないものに不安になったり怯えたりするよりも、今の前向きな気持ちや行動を大切にしよう。そうやって変わろうとすること、挑戦し続けることの先にいる自分に会いに行こうではないか。

旗印は「Change Challenge」

深まりゆく秋、すっかり高くなった空に高らかに掲げよう。

 

2015.11.10  副校長  伊坪 誠

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