[副校長] 自由の国

「自由の国」

令和三年度が始まりました。生徒・保護者の皆さんも、緊急事態宣言が解除され、まずはホッとしていることと思います。病気や災害の無い世の中、行動に規制の無い暮らしって、本当に素晴らしいことですね。しかし、皆さんが笑顔で過ごしている今現在も、コロナウィルスに苦しんでいる患者さんやウイルスと戦っている医療従事者の人が沢山いることを忘れないでください。更には私たちがこうしている間にも、軍のクーデターにより武力で自由な暮らしを脅かされているミヤンマーの人たちや差別や偏見にさらされている人がいる事も。そしてそこから、自由の大切さと自由の脆さについて是非考えてみてください。

校則の極めて少ない本校で、皆さんに課せられている使命は「自由を纏(まと)え」です。本当の自由とは何か。自由を手にするためにはどうあるべきか。自由を守り続けて行くために必要な事は何なのかを自由な学校の中で考え続ける高校生活であって欲しいと願っています。

新たに本校の仲間に加わった生徒諸君も以前から本校に在籍していた皆さんも、「ようこそ、自由な国(学校)へ!」(何故か突然TDL風にw)。

  • この国(学校)では、皆さんがゲストでありキャストです。
  • 令和三年度を始めるためのチケットは既に用意済みですね。
  • それではゲートを進みましょう。
  • あっ、その前に必ずチケット裏の注意事項をお読みください。

注意事項1「自由とは、やりたい放題・言いたい放題の事ではありません。」

お読みになりましたか?  はい、それでは中にお入りくださ~い♪

 

共にこの国(学校)を、そして己を育てて行こう。笑顔を忘れず、強くしなやかに。

 

2021.4.1

霞ヶ関高等学校

副校長 伊坪 誠