[副校長] 二度目の入学式

二度目の入学式
新年度の始まりである。本校でも新入生の元気な笑顔が桜の花のように一斉に咲き始めた。
一般に高校の入学生は今春中学校を卒業した生徒がその対象である。しかし通信制高校である本校の場合、別の高校から本校に移って来た転入学の生徒もいる。さらには、一度別の高校を退学したと言う過去を持ちながら、改めて本校に入学してくる編入学の生徒も。編入学生の中には成人となっている者もいて、正社員として企業で働いている者、家庭の主婦や母親として頑張っている者もいるのである。
このように新入生の経歴は様々であるのだが、共通する点がある。それは、消去法で学校を選んだのではなく、積極的理由で本校を選んでいるという点である。入学前の面接で聞く受験生たちの話には、どれもが今の自分よりももっと成長したいという意思が感じられる。人は自ら気付いた時、考え方が変わった時からが人間的成長のはじまりなのだ。単に高校に入学すれば、人間的に成長し運命が・人生が好転するわけではない。
考え方が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わるのである。

若い生徒たちの中にはこの後も、一時の感情に流されたり上手く行かない事に直面する者もいるだろう。しかしその度に、本校に入学を果たした時の素直な気持ちを思い出して欲しい。

高校卒業の資格のための入学が第一の入学なら
『成長したい』そう思い歩み始めることが第二の入学である。
本校の教職員一同、キミのその二つの目標のお役に立てたらと本気で願っている。

 

2016.4.16  副校長  伊坪 誠

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