[副校長] ブログに込めた思い

『ブログに込めた思い』

 

長いこと、このブログの執筆から遠ざかっている。それには訳がある。本校のPCシステムの変更を機に、このホームページに掲載されている様々な記事が、過去数個分しか遡れなくなったのがその原因である。生憎、このブログもその洗礼を浴びているのだ。

情報は常に新しいものに価値があるというのが、現代社会の趨勢である。しかし、歴史を積み上げて行きながら独自の文化や伝統を築く学校という場所では、古いものにも重要な価値があると私は考えている。例えば、自分や我が子の進学先を選ぶ際、その学校がどのような歴史を歩んできて今があるのかを知る事は大切である。それは言うなれば、学校の信頼である。その信頼を前提に、毎年どんな教育活動を行っているのかを確認する。また、どんな教育観で日々生徒に向き合っているのかの確認をし、自分や我が子が入学したらどの様に成長できるかに思いを巡らす。これは、学校への期待感である。この信頼と期待感の総合されたものが、教育機関としての学校の価値である。それを探る有効な手段のひとつが、学校ごとのホームページだ。特に本校では派手な広告を打たない分、在校生や卒業生とその保護者による口コミと、このホームページが本校を知ってもらう有効且つ貴重な手段なのだ。

幸いなことに、本校では在校生や保護者の口コミや、近隣の中学校や高校の先生の紹介で入学相談に来る生徒が多い。兄弟での入学者や、体調不良等何らかの理由で一度退学した者が再入学を希望する者もいる。だからこそ、ホームページを通して言葉の届かない場所にいる人たちにも本校の事を知ってもらい、高校選びの選択肢に加えて欲しいのだ。

さて、この副校長ブログ。いつもお読みになっている方がどの位いるのかも、誰が読んでいるのかも分からない。しかし、高校選びに迷っている中学生や今も何処かの学校で苦しんでいる高校生、我が子の将来を心配している誰かが本校を知り、本校の教育に期待をかけて頂けたらと思い書かせていただいていた。さらには、読者の皆様と教育の事、子供たちが生きて行く将来の世の中の事を共に考える一助になればと願い拙い文章を書き連ねさせてもらっている。

 

 

※只今、過去のブログも読めるようオーダー中です。再開出来ましたなら是非過去の文章もお読みいただき、感想などお聞かせいただければ嬉しいです。

 

2021.1.28

霞ヶ関高等学校

副校長 伊坪 誠

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